昭和60年創業の株式会社丸名工芸は、金属焼き付け塗装のスペシャリスト企業。オフィス金物や建築金物など、多岐にわたる製品に対応。大型設備と高度な技術力を活かした高速・高品質な塗装サービスを提供し、小ロット多品種生産にも柔軟に対応。今後は個別化する市場ニーズに応えつつ、さらなる技術革新を目指す。
40年の歴史が育んだ技術力
―― 株式会社丸名工芸さんについて教えていただけますか?
弊社は1985年、昭和60年に創業した金属焼き付け塗装を専門とする会社です。現在は主にオフィス金物や建築金物の塗装焼付を手がけています。
―― 具体的にはどのような製品を扱っているのでしょうか?
オフィス金物ですと、例えばロッカーやラック、椅子などがあります。建築金物では、壁材、ドアノブ、蝶番、カーテンレール、サッシなどを扱っています。さらに、看板の塗装も行っており、実に多様な製品に対応しています。
大型設備が可能にする高効率生産
―― 丸名工芸さんの強みについて伺えますか?
私たちの特徴のひとつは、「設備の規模を活かしたスピード」です。ラインの全長は約200メートルに及び、前処理設備や乾燥炉も大型化しています。これにより、ラインスピードを大幅に向上させることができました。
―― どのくらいの大きさの製品まで対応可能なのでしょうか?
ラインでは最長3メートル弱まで、固定釜では7メートルまでの製品に対応可能です。7メートルの大型製品の塗装依頼は稀ですが、そうした特殊なニーズにも柔軟に応えられる体制を整えています。
高速色替えと品質管理の徹底
―― 最近の市場トレンドである小ロット多品種生産に対しては、どのように対応されていますか?
現在、ラインで対応しているのはほぼ粉体塗装です。当社の強みは、5分以内に色替えが完了することです。これにより、1日で10色以上の塗装が可能となり、お客様の多様なニーズに迅速に対応できています。
―― 品質管理面ではいかがでしょうか?
粉体塗装に関しては長年の知見を蓄積しており、不良品の発生をほぼゼロに抑えています。万が一、不良が発生した場合の対処法も確立しており、技術力には絶対の自信があります。
未来を見据えた柔軟な経営戦略
―― 最後に今後の展開についてお聞かせください。
私たちの今後の展開は、世の中の変化に柔軟に対応していくことです。大量生産・大量消費の時代から、個人の趣向に合わせた製品が求められる時代へと移行しています。この変化に対して、経営の舵取りを柔軟に行っていく必要があります。
当社には大型製品にも迅速に対応できる設備と技術が整っています。これらの強みをお客様に最大限活用していただけるよう、さらなるサービスの向上と技術革新に取り組んでいきます。
【企業情報】
株式会社丸名工芸
代表取締役 国本栄地
埼玉県八潮市木曾根656-1
TEL:048-997-1901
FAX:048-997-1903