高速かつ多彩な色替えを実現、粉体塗装の最前線に立つ丸名工芸
昭和60年創業の株式会社丸名工芸は、金属焼き付け塗装のスペシ……
株式会社美創は、金属の焼付け塗装を専門とする企業として、業界内で高い評価を得ています。ガスメーターボックスから工業用制御盤、さらには身近な製品まで幅広く対応する同社の技術力は、多くの顧客から信頼を集めています。積極的な営業をせずとも口コミで成長を続ける同社の強みと今後の展望について、佐藤広人代表取締役にお話を伺いました。
―― 御社の主な事業内容について教えてください。
当社は金属の焼付け塗装を専門としています。主にガスボックスや制御盤、液晶モニターの塗装を手がけていますが、マンションの新聞受けやエレベーターなど、身近な製品も多数扱っています。
興味深いことに、積極的な営業活動は行っていませんが、口コミや紹介で新規取引が始まるケースがほとんどです。これは、品質と納期に対する我々の真摯な姿勢が評価されているからだと考えています。
―― 品質管理について、特に気を付けていることはありますか?
基本的なことですが、整理整頓や道具の清潔さには非常に気を配っています。また、各工程後の検査に力を入れています。
例えば、プライマー塗装後のサンディング作業では、専任の従業員を配置し、ゴミやブツ(表面の凹凸)がないか徹底的にチェック後、上塗り塗装を行います。これにより、不良品を減らし、お客様の要求する品質を確保しています。
―― 検査に人員を割くのはコスト増になりませんか?
確かにコストはかかりますが、それ以上の価値があると考えています。不良品の減少と品質向上は、お客様からの信頼につながり、結果的に当社の強みとなっています。単なるコストではなく、必要不可欠な工程として認識しています。
―― 人材採用や育成について、どのような取り組みをされていますか?
現在は日本人従業員と外国人技能実習生が半々の割合で働いています。国籍に関係なく、全員に同じように技術を教えています。若い従業員が多いので、活気にあふれた職場環境になっています。
―― 人材育成で特に気を付けていることは?
コミュニケーションの取り方ですね。昔ながらの職人気質での指導は避け、言葉遣いや態度に気を付けています。外国人実習生とも良好なコミュニケーションが取れており、和気あいあいとした雰囲気で仕事ができています。
―― 御社の強みについて教えてください。
まず、溶剤塗料の塗装技術を持つ日本人職人が全員いることが大きな強みです。溶剤塗装の技術者が減少している中、これは貴重な資産です。また、粉体塗装にも力を入れています。
さらに、当社の塗装窯は幅3400mm、奥行1800mm、高さ2900mmと大型で、小さな部品から大型の製品まで幅広く対応できることも強みです。
―― 今後の展望をお聞かせください。
最近、建設機械関連の依頼が増えてきているので、この分野にも注力していきたいと考えています。ただし、既存のお客様との関係をさらに深めることが最優先です。まずは、既存顧客のニーズに丁寧に応えながら、着実に事業を拡大していく方針です。
【 企業情報 】
株式会社美創
代表取締役佐藤広人
茨城県石岡市下林3360-5
TEL:0299-56-5809
https://www.biso-s.com/